5月の公演のために、2019年に上演されたミュージカル「森は生きている」の映像を見直した。
当時よりもグッとくる箇所が増えていたことに驚いた。
そりゃ〜6年も経てばこちらも色々な経験をしているから、共感する感情が増えたのだろう。
これは物語に没入して演奏する上でとても重要だと感じている。
全キャラクターに共感するポイントがある。
物事や感情が発生した理由が必ずあることと、それは善悪という単純なものでラベリングできるようなものではない。
歳を重ねるごとに、この善悪の考え方がいかに愚かなことかを実感する。
そもそも、善悪という考え方は人間が作った概念であり、この宇宙上に元々、善と悪など存在しないのだ。
幼稚園の発表会など撮影していて思うのだが、未だに、「桃太郎」や「さるかに合戦」などの、悪者をやっつける系の演目をやる。
正直、教育上良くない。
善悪の概念を教えるからこそ戦争やイジメが生まれる。
善悪は、お金同様に私たちが作り出した幻想に過ぎない。
かなり脱線した。
2019年の初演よりは間違いなく良い本番になるだろう。