毎日30分の音楽は、不安と心臓発作後のリスクを軽減する可能性がある!?

日々、コロナウイルスの話題で不安な日々を過ごしていると思います。

そのような状況の中、音楽が不安やそのから派生する心臓病リスクを軽減させる可能性がある記事をご紹介します。

オグラード大学医学部のPredrag Mitrovic教授によって、毎日30分の音楽は、心臓発作後の問題を軽減する可能性があると発表されました。

実験は、心臓発作を経験し、梗塞後の狭心症(心臓発作に続く胸の痛み)があった350人が対象。

これらの人々を

通常の治療のみを受けたグループ

通常治療と1日あたり30分の音楽を聞かせたグループ

半分に分けました。

音楽を聞かせたグループには、一人一人様々なタイプの音楽を30秒間聞かせ、瞳孔の拡張を測定することにより、リラックス効果を確認し、一人一人最も落ち着いたテンポと調性(音楽の雰囲気)の音楽を聞かせました。

(できれば穏やかな環境で目を閉じて聞いた方が良いらしいです。)

実験は7年間行われ、音楽を聞かせたグループと従来の治療のみを受けたグループを比較したところ、

従来の治療のみを受けたグループよりも、音楽を聞かせたグループの方が不安が3分の1、狭心痛が4分の1減少しました。

さらに、心臓の状態を調べたところ、心不全が18%減少、心臓発作が23%減少、冠動脈バイパス手術の必要性が20%減少、心臓死の発生率が16%低くなったようです。

ミトロビッチ教授は「不安が緩和されると交感神経系の活動が増加し、心臓への負荷が軽減される可能性がある。」と話していたそうです。

不安症で悩まされている方、毎日30分、自分がリラックスできる音楽を目を閉じて聞いてみてはいかがでしょうか?

■元記事


この記事を書いた人

金藏 直樹

作編曲家・ピアニスト/映像クリエイター/フォトグラファー/DNA心理学
貧しい離婚家庭で育ち、独学で音楽活動を始め、今日に至っています。
【主な作品】舞台『鬼切丸伝(主題歌)』ミュージカル「星の王子さま」「銀河鉄道の夜」映画『それぞれのヒーローたち』