劇伴作曲はメインテーマ曲、もしくは最後の曲から作る。

舞台版「泣いた赤鬼(仮)」の劇伴音楽制作進んでおります。

私はまず楽曲制作を行うにあたり、音楽をつける映像や舞台作品のメインテーマ曲、もしくはそれと同等で重要な曲の作曲から行います。
ここで作られた曲のモチーフ(メロディーや伴奏形)を基に劇中のシーンに相応しい曲を作っていきます。

今回の 舞台版「泣いた赤鬼(仮)」では、初めに舞台のラストで歌われる曲を作りました。
その歌のイントロの譜面です。

このモチーフを、劇中に使われる曲に音色を変えて登場させたり、少しリズムを変えて登場させることによって、生み出されるサウンドトラックと映像や舞台作品自体にも統一感が生まれます。

最近では、団員の方が「こんな部分にメインテーマのメロディーがあったんだ!」と言ってきてくれます。
ディズニーランドのミッキー探しのような感じで楽しむこともできます。

現にクラシック音楽は、このようにモチーフ展開で曲が作られているので、メロディー探しをしながら聞くと、敷居が高く、退屈を感じるクラシックでも楽しんで聞けますので試してみてください。

今回も、最後まで読んでくださりありがとうございました。

この制作日記では、音楽が生み出される過程を綴っています。

芸術作品は残りますが、どのような思いや経緯で作られたかは、忘れ去られていくものです。

ですが、ここに作品が世に出るまでの葛藤した足跡があり、人間臭さがあります。

知った上で作品を見聞きすることで、より深く楽しむことができると思っておりますので、不定期更新ではありますが、長い目でお付き合い頂けると幸いです。

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