ほこ劇テトテ オリジナルミュージカル作品「メロンの里のこどもたち」(@茨城県鉾田市大洋公民館)が公開となりました

茨城県鉾田市にありますミュージカル団体「ほこ劇テトテ」の第三回公演 オリジナルミュージカル作品「メロンの里のこどもたち」の公演映像が公開となりました。

私はこの作品の音楽と、本番のピアノ演奏を担当しました。

この物語は、ふとしたきっかけで妖怪が住む世界に迷い込んだ子ども達が、 メロンじじいやトマトばばあを中心とする「鉾田妖怪」たちと農作業を通じながら「菜果王国鉾田」の歴史を知り、未来に受け継がれていく 「いのち」 について考えさせられる作品です。

本作品は、令和2年にお客さんを入れて上演する予定でありましたが、コロナ禍のため、度重なる延期を繰り返し、オンライン配信という形となりましたが、このように無事に皆様にお届けすることができました。

音楽制作は、私が音楽を担当させて頂いている劇団クリエの繋がりから、音楽を担当させて頂く機会を与えて頂いたため、上原久栄先生、大滝順順二さん、梅原美穂さんを中心とした方々との制作でしたので、信頼感のある中で作曲を行うことができました。

制作は作品のメインテーマ曲「いのち」から作曲しました。

鉾田市民賛歌となるような曲ということでしたので、ポップス寄りで世代を越えて、誰でも歌えるような曲にしました。

曲の中間部では、物語のクライマックスで歌われる「遥か昔から」という曲のメロディーが現れ、この物語の伝えたいことを暗示させています。

このメインテーマの曲のモチーフを展開させて、ミュージカル全体の曲を作りました。

以下、楽曲リストです。

いのち
妖怪ロックンロール
労働!1
海からの風
労働!2( リプライズ)
土作り
初めて知った
花が咲いた
苺をどうぞ やだよ!
収穫
日本一の野菜たち
菜果王国
遥か昔から
子どもたちよ

本番では、ピアノ演奏も担当しましたが、曲自体は約2年前に出来ていたということで、自分の曲にも関わらず全曲覚えることから始まりました。

しかし、コロナ禍となり、人前で演奏することがなかった私にとって、キャストの皆さんの演技を感じながら、劇中のピアノBGMを弾いたり、キャストの皆さんの歌を聴きながらピアノ伴奏できること自体にとても幸せを感じました。

初めて「いのち」を皆さんと合わせた時、思いを込めてピアノを鳴らした時の一音一音が会場に響き渡り、キャストの皆さんの歌声と混ざる瞬間を久しぶりに体感し、涙が溢れました。

コロナ禍により当たり前に演奏していたことができなくなったことで、演奏することが自分にとってどれだけ大切なことだったのか思い知らされましたことでもありました。

そして、今回も演奏する時には、私がこれまで出会ってきた沢山の方々の顔や思い出が浮かび、共に演奏しているような感覚も復活しました。

この感覚は劇団クリエミュージカル「銀河鉄道の夜」の公演以来のもので俗に言う降りてくる感覚かもしれません。

実際、今回の本番に臨むまで私は3回しか皆さんと合わせをしておらず、劇中のピアノBGMもほぼ即興演奏のようなものだったので大変怖い本番でありました。

それにも関わらず、不思議と皆さんの思いや演技に合わせて、コロナ禍以前のように弾けたのは、この感覚のお陰だと感じました。

長い歴史の中で一つ一つの命が紡がれつなげられて
私の命がここにある(「いのち」より)

どんな状況下においても私たちの日々の感情や行動の積み重ねは必ず未来の礎となり、そこに新しい生命が生まれてくるのだと思います。

私がこの作品に出会えたことも、この記事を見ているあなたも、何かからの繋がりがあるからこそ辿り着いた縁だと思います。

先人達が私たちに未来を与えてくれたように、私の生命も明日に繋いでいきます。

長くなりましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

それでは、公演をお楽しみください⬇︎

ほこ劇テトテ オリジナルミュージカル作品「メロンの里のこどもたち」
出演:ほこ劇テトテ

脚本:上原久栄(劇団クリエ)
演出:大滝順二(劇団クリエ)
振付:梅原美穂(劇団クリエ)
音楽・ピアノ演奏:金藏直樹
音響:許斐祐
照明:劇団クリエ
衣裳デザイン:小松洋紀
衣裳制作協力:小松崎三枝、坂本喜久子、佐藤美和子、吉羽婦美子
道具制作協力:劇団クリエ
映像撮影:本多光、水野春歌(株式会社スマイルピクチャーズ

主催:茨城県鉾田市、茨城県鉾田市教育委員会

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