舞台『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』の音楽制作

舞台「キミ戦」の初回は、キャスト・スタッフの顔合わせ・本読みから始まりました。

コロナ禍ということで主要メンバー以外はオンラインでの参加。
マネージャーさんでさえ参加不可で時代の変化を感じました。
この顔合わせ・本読みから、公演初日の10/20までわずか約1ヶ月で作り上げていきます。

松多さんとの仕事は、曲先行でメインテーマの楽曲を作り、その後、松多さんがメロディーに合わせて作詞をされます。
歌詞が送られてきましたら、歌い手やスタッフの方々にイメージを伝えるため、私自ら仮歌入れをして皆さんに渡します。(これ、恥ずかしいです。)

女性ボーカルの場合は声質を変えて仮歌を入れます。
舞台稽古も同時進行で進んでいるため、細部まで曲が完成してから渡すのでは間に合いませんので取り敢えず練習用の音源という感じです。

この音源を使って振付の松本稽古さんが振付されました。

その後、ボーカリストの方との本レコーディングまでの時間に、曲を細部まで作り込んでいきます。
どこにもない自分だけの音を探して家の壁を叩く音やファンの音などを取り入れました。

今回の楽曲では、ヴァイオリン演奏を羽純さんにお願いしました。
また、私は福島に住んでいるため、レコーディングはTMCproの竹腰さんにお願いしました。

二人は夫婦でもあり、大学時代からの友人です。
生ヴァイオリンの音色が、楽曲に生命を与えてくれました。

竹腰夫婦のプライベートスタジオにてレコーディング

そして、歌を歌ってくれるのは、ボーカリストはanna callaさんです。

コラボは4年ぶりです。
私が携わった松多作品ではお馴染みのパワフルな歌声が帰ってきました。
キーが高い上、複雑な曲を見事歌い上げてくれてありがとうございました。

レコーディングしたヴァイオリンと歌を、ミックスandトラックダウンし、公演の約10日前に無事に納品することが出来ました。
メインテーマ2曲とそれ以外にも制作し、約10曲を納めました。
※全て使われるかは分かりません。

個人的にこの作品の制作中に、第一子となる娘が誕生しましたので、とても思い出に残る作品になったと思います。

今回の楽曲が、舞台作品をより引き立たせるものとなり、大盛況で千穐楽が迎えられますよう願っています。

舞台「キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦」
https://kimisen-stage.com

2022年10月20日〜24日は東京
11月10日〜13日は大阪で上演

原作
細音啓

脚本・演出
松多壱岱

音楽
金藏直樹

舞台監督
田中聡

舞台美術
濱田真輝

照明
新里翼 (マーキュリー)

映像
曾根久光、御調晃司

音響
田中慎也

殺陣振付
門野翔 (@emotion)

振付
松本稽古

演出助手
荒木吏沙、羽田野里菜

ヘアメイク
青山亜耶

衣裳
藤衣装

武器小道具
湯田商店

宣伝写真
かしわだにたかし (PKP)

宣伝美術
西田慎一郎 (WORLD DESIGN TABLE)

WEBデザイン
岡本宏輔 (BG-BASE)

キャスティング
松永琴 (ジラソーレ)

アシスタントプロデューサー
新井真理子 (ABC&SET)

舞台プロデューサー
小林諸生 (ABC&SET)
大関真 (ABC&SET)

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