【分かりやすく解説】音楽が「音楽」として認識されるまで

何気なく聞いている音楽や音ですが、どのようにして私たちが認識しているか、普通すぎてあまり知られていないと思います。

私が学んだことをざっくり分かりやすくお伝えしていけたらと思います。

外部からの音情報は、すなわち「空気振動」と言い換えることができます。

実体のない「音」は、目には見えませんが、空気を振動させ、私たちに届いています。

音楽として認識されるまでの仕組み

物を叩いたり、擦ったりなど、何かの要因で「空気振動」が発生

●耳介(じがい)

●外耳道(がいじどう)

●鼓膜(こまく)

●耳小骨(じしょうこつ)
※ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨

ここで「骨振動」に変化

●蝸牛管(かぎゅうかん)

●有毛感覚細胞(ゆうもうかんかくさいぼう)

ここで「電気信号」に変化 ※音の高さが識別される

●蝸牛神経(かぎゅうしんけい)

●蝸牛神経核(かぎゅうしんけいかく)

●中脳下丘(ちゅうのうかきゅう)

●視床内側膝状体(ししょうないそくしつじょうたい)

●大脳皮質の一次聴覚野

ここで音の大きさや高さ、音色などを認知。しかしまだ「音楽」ではない。

●腹側路と背側路
・腹側路(ふくそくろ):音の種類の処理、情動と知識の融合
・背側路(はいそくろ):音の空間情報や運動に関わる情報処理

この二つの経路によって、音はメロディーや和音に処理される

●前頭葉
・背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや):実行機能(意思決定、計画、行動)
※即興演奏(自由で創作的な思考状態)の場合、抑制される→α波増加
・背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや):理性、情動調整

腹側路と背側路の情報が統合!

↓ 

●音楽として認識

以上となります。
専門書などを読みますと、それぞれの器官に対して専門用語を多用して解説されているため、ざっくり知りたい方にとってしてみれば、挫折してしまいます。

私も挫折しかけたので今回、ざっくり書かせて頂きました。
もっと詳しく知りたい方は、専門書などで調べてください。

この記事を書いた人

金藏 直樹

作編曲家・ピアニスト/映像クリエイター/フォトグラファー/DNA心理学
貧しい離婚家庭で育ち、独学で音楽活動を始め、今日に至っています。
【主な作品】舞台『鬼切丸伝(主題歌)』ミュージカル「星の王子さま」「銀河鉄道の夜」映画『それぞれのヒーローたち』