【音楽の歴史と存在意義】紀元前500年より以前「音楽の始まり」

ここでは、紀元前500年より以前「音楽の始まり」についてお伝えします。
前提として音楽は「いつ、どのように始まったのか」は分からないと言われています。

音楽の在り方

祈祷(儀式)
猛獣・害虫除け

楽曲の性質や形式

おそらく最初の音楽は歌声か手拍子であると言われています。
原初の楽器は、打楽器であったと推測されるそうです。

最古の笛

スロベニアのDivje Babe1号窟で発見されたもので中期旧石器時代の「ネアンデルタール人の笛」

最古の歌

シリアのウガリットから出土した約3400年前の粘土板にフルリ語で書かれていた全音階?の二つのメロディーが発見されました。
これは、シュメール人が祭礼の時に、古代シリアの土俗神である月の女神Nikkalを讃える為に歌ったとされているそうです。
楽譜は、ドレミに似た音階があり、演奏方法も描かれているようですが、この時代にはまだドレミファソラシドの近代音階はありません。

次の時代へ

音楽学者のクルト・ザックスは、最も原初的な音楽様式として、

「言語起源的様式」(抑揚をつけて言葉を唱えることを起源とする)
「感情起源的様式」(形にとらわれず感情をほとばしらせることを起源とする)

を挙げており、この二つの形式が混ざり合い、「旋律起源的様式」に発展したと説いているそうです。

この記事を書いた人

金藏 直樹

作編曲家・ピアニスト/映像クリエイター/フォトグラファー/DNA心理学
貧しい離婚家庭で育ち、独学で音楽活動を始め、今日に至っています。
【主な作品】舞台『鬼切丸伝(主題歌)』ミュージカル「星の王子さま」「銀河鉄道の夜」映画『それぞれのヒーローたち』