本日、2020年5月1日は八十八夜です。
八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節の一つです。
雑節とは、季節の移り変りを掴むために設けられた、日本独自の暦のことだそうです。
参考までに雑節一覧です↓
- 節分:せつぶん(2月3日頃)
- 彼岸:ひがん(春分と秋分をそれぞれ中日とする7日間)
- 社日:しゃにち(春分と秋分に最も近い戊の日)
- 八十八夜:はちじゅうはちや(5月2日頃)
- 入梅:にゅうばい(6月11日頃)
- 半夏生:はんげしょう(7月2日頃)
- 土用:どよう(立春、立夏、立秋、立冬の前各18日間)
- 二百十日:にひゃくとおか(9月1日頃)
- 二百二十日:にひゃくはつか(9月11日頃)
また「緑茶の日」でもあり、八十八夜に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれているそうです。
今回はこの日にちなんで、誰もが知っている「茶摘」取り上げます。
「茶摘」(ちゃつみ)は、日本の唱歌で世に出たのは1911年のことです。
歌詞
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ
作詞作曲
不詳
楽曲について
初夏の茶摘みの光景を歌った歌でそうです。
1912年に刊行された「尋常小学唱歌 第三学年用」に初出。
2007年には「日本の歌百選」に選定されました。
子どもの頃に遊んだ「せっせっせーのよいよいよい」で始まる手遊びとしても用いられ、この手遊びの動作が、茶葉を摘む手つきを真似たものとも言われているそうです。
1・2番の歌詞ともに、第3・4節は京都府綴喜郡宇治田原村(現:宇治田原町)に伝わる茶摘み歌
「向こうに見えるは茶摘みじゃないか。あかねだすきに菅の笠」
「お茶を摘め摘め摘まねばならぬ。摘まにゃ田原の茶にならぬ」
から取られたのではないかという説があるそうです。
また、宇治田原町において伝承・記録されている茶摘み歌には該当する歌詞はないとする説もあるそうです。
ちなみに埼玉県にある入間市駅では発車メロディになっているそうです。
※埼玉県入間市、狭山市は茶の産地です。
今回は、この「茶摘」をピアノアレンジし演奏してみました。
良かったらお聴きください。
茶摘(Tea picking song)八十八夜/Naoki Kanekura
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